夏の暑い時期、少しでも快適に過ごせるように…と広まっている〈グリーンカーテン〉や〈打ち水〉。
グリーンカーテンは、花の咲く植物なら目で楽しめ、さらにその後、実のなるものなら食べても美味しい、と一石二鳥以上の効果があります。
打ち水も、全国各地でイベントが開催されるようになり認知度が上がり、お家でも実行しているという方も多いのではないでしょうか。
周りをコンクリートで覆っている(雑草が生えるのを防ぐため)我が家でも、夏になると打ち水を始めます。
あまり何も考えず、撒いているのですが、もうちょっと効果が出るような方法はないのかな?と気になっていたところでした。
今回は、打ち水について気になるポイントから、その仕組みも改めて振り返ってみたいと思います。
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目次
打ち水って何?どういう仕組みで涼しくなるの?
まずは、〈打ち水〉という言葉について。
Wikipediaによると「道や庭先などに水をまくこと。また、その水のこと」とあります。
古来より、水とは神聖なもの。
汚れを祓い、場を清めるという意味もあったのだとか。
それが転じて、戦国時代から始まった茶道では、客人を迎える準備が整った印として、茶室への道々に打ち水をすることになったのだとも言われています。
では、どうして打ち水をすると涼しくなるのでしょう?
水は気体になるとき、周りから熱を吸収します。
汗をかいた後、しっかり拭かずに放っておくと、しばらくしてブルブルっと寒気がすることがありますよね。
このときは、汗の水分が蒸発するとき、体から熱を奪っているのです。
これを〈気化熱〉と言い、打ち水はこの原理を利用したものということに。
昔の人は、この原理を理解はしていなかったかもしれませんが、暮らしの中で発見していたんですね〜。
打ち水の効果的なやり方は?ポイントは時間!?
打ち水は、ただ単に水をザバーッと撒けば良いというものではなさそう。
私は、何も考えず、水が溜まったとき(手を洗った水や米のとぎ汁など)に適当に撒いてました…。
打ち水をするのにピッタリな時間帯は、暑くなり始める午前中か気温が下がり始める夕方なのだそう。
グリーンカーテンをご自宅に取り入れている方なら、ちょうど水やりの時間とも重なるのではないでしょうか。
お日様が燦々と照っている場所ではなく、日陰になっているところに撒くのもポイントなのだそう。
ゆっくりと水を蒸発させることで、打ち水をした涼しい場所から、温まっている場所(打ち水をしていないところ)に空気の流れを作ることもできるんですって!
打ち水をするとそよ風が吹く、と言われているのはホントだったんですね〜。
使う水や撒く場所にも注意が必要です
打ち水のイベントを大々的に開催している「打ち水大作戦」では、打ち水に使う水は、水道の蛇口から直接とったものではなく、お風呂の残り湯や米のとぎ汁など、一度使ったあとの〈二次利用水〉を推奨しています。
二次利用水を掃除に使い、そこで残った水を打ち水に…というならさらにエコですね。
ただ、打ち水をする場所にも注意が必要です。
頻繁に車やバイクなどが通るところでは、打ち水をしている間に事故に巻き込まれる可能性もあるので、安全に作業ができるところに撒くのが良いでしょう。
カーブになった道路、交差点、マンホールのフタの上はただでさえすべりやすくハンドル操作がしにくい場所です。
そんなところに打ち水をしてしまうと、さらにすべりやすくなってしまい、危険!!
車通りが多くても少なくても、公道には撒かないようにしてくださいね。
まとめ
改めて、打ち水について調べてみると、普段、私は何も考えずザバーッと撒いていたんだなぁ〜と思い知らされました。
ポイントは、水を撒く時間帯(朝か夕方)と場所(日向より日陰)だったんですね〜。
それと、ドライバーさんやライダーさんを守るため、公道には水を撒かない!というのも大切だということがわかりました。
私も、これからの夏の季節は、快適に過ごせるようルールを守って打ち水を楽しみたいと思います。