ついつい溜まりがちになるペットボトル。
多くの自治体では、キャップやラベルを取って、資源ゴミとして出すことが推奨されていると思います。
では、そうして集められたペットボトルはどのようにリサイクルされているのでしょうか?
またペットボトルに付けられているマークにはどういった意味があるのか?リサイクルについての問題点なども気になったので調べてみることにしました。
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目次
ペットボトルをリサイクルすると何になるの?
ペットボトルは、資源ゴミとして回収されたあと、再生工場に運ばれ、洗浄→粉砕(この工程が逆の場合もアリ)。
細かく粉砕された樹脂は、再び、いろいろな製品の原料として使われることになる…というのがペットボトルのリサイクルの流れです。
ペットボトルの再生品としては、シートや繊維状にしたものから作られる衣類などが主になっているそう。
アウトドアやウインタースポーツをするときに役立つウェアの中にも、ペットボトルの再生品でできているものがあるとか!
最近では、ペットボトルを再びペットボトルに再生する〈ボトルtoボトル〉に取り組んでいる企業もあります。
ペットボトルをよく利用している企業が先導して、リサイクルに取り組んでいるのは素晴らしいことですね。
リサイクルマーク1の意味とそれぞれの違い
ペットボトルには、矢印で三角形を作った中に”1”という数字が書かれた「ペットボトルマーク」が付けられていますよね。
このマークは、資源有効利用促進法によって定められたもので、ボトル本体への刻印やラベルへの表示が義務づけられています。
ゴミの分別をしっかりおこなっている方なら、この三角形の中に、いろいろな数字が入ったマークも見たことがあるのではないでしょうか?(例:△の中に2)
このマークは、もともとはアメリカのプラスチック工業会が制定したもので、近年は樹脂識別コードと呼ばれるものなのだとか。
△の中に6のポリスチレン(PS)は、食品トレーによく使われていますよね。
△に3のポリ塩化ビニルや、△に5のポリプロピレンは、普段、私たちが目にすることのない場所(配管や自動車の部品)でも活躍しているみたい。
ちなみに、日本の法律で刻印が義務づけられているのは、△の中に1のポリエチレンテレフタレート(PET)だけです。
ペットボトルリサイクル率は?
PETボトルリサイクル推進協議会の調査によると、2016年度のペットボトルのリサイクル率は、83.9%とのこと。
ここ10年ほどの調査結果を見てみても、リサイクル率は80%台と、まずまずの高さではないでしょうか。
資源ゴミとして出さず、リメイクしてほかの用途に使われている場合もあるでしょうし、もしかしたら、しょうゆなどの調味料の容器がペットボトルであることに気がついていない人もいるかもしれません。
ゴミを出すときには、しっかりペットボトルマークを確認したいですね。
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ペットボトルリサイクルの問題点!無駄や無意味な意見の理由は?
皆さんの中でも、ペットボトルはリサイクルするもの、という意識が高まってきていると思いますが、それに対して、反対の意見を主張している人もいます。
分別されたペットボトルはリサイクル工場に回るが、ペットボトルに戻すこそは不可能なので他のものに加工される。消毒・脱色・熱加工等にかかるエネルギーは石油から直接ペットボトルをつくるより多い。
— たんたた (@tantan391) August 25, 2018
ペットボトルを回収→分別や洗浄→再生品化という流れの中で、新品を作るよりも大量のエネルギーを使用している…という主張のよう。
それならば、いっそのこと、ペットボトルも普通のゴミのように回収して燃やしてしまったほうが良い、という意見の人もいるようです。
ここからは、私個人の意見ですが、ペットボトルやその他の資源ゴミのリサイクルはやらないよりも、やるほうが良いのではないでしょうか。
もし、ペットボトル=環境破壊の元凶という思いがあるなら、せめて自分だけでもペットボトル入りの飲みものや調味料を使わないようにする、などできることから始めていけば良いのでは…と思います。
私も、普段は、できるだけ水筒を活用していますし、愛用している調味料(出しつゆやぽん酢)は、ビンのものが多いです。
まとめ
今回調べてみて、ペットボトルのリサイクル率が、思ったよりも高かったことにビックリ。
私たちが普段使っている、衣類やプラスチック製品など、いろいろなものにもペットボトルのリサイクル品が活用されていることもわかったので、これからもきちんと分別してゴミ出ししようと思いました。
ペットボトルをリサイクルして作られた製品には、それを示すマークも付いているとのこと。
我が家にも、そんなマークが付いたものがあるかな?
一度、探してみたいと思います。